LCORE(LiteCORE)の現在を確認する

LCOREは、Coreチェーン上で発行されたERC-20トークンです。LiteCORE DAOはコミュニティトークンとして説明していますが、公式サイトの自己申告、2022年のホワイトペーパー、現在のコントラクト状態、現在の取引環境は分けて読む必要があります。

2026年8月3日の確認では、公式サイトが掲げる「No Owner」や「All LP Tokens are Burnt」を、そのまま現在のオンチェーン事実として採用できませんでした。コントラクトには現在のownerが存在し、確認できたプールにはburn address以外が保有するLPトークンもあります。

これはLCOREの価値や善悪を判定するものではありません。確認できた範囲と、確認できなかった範囲を整理します。

LiteCORE DAOが説明している内容

LiteCORE DAO公式サイトは、LCOREについて次のように説明しています。

  • Coreチェーン上のトークンで、総供給量は210,000,000,000 LCORE。
  • プレセール、開発者保有、取引税、ownerがない。
  • LPトークンを焼却し、トークンをコミュニティへ帰属させる。
  • 2023年2月14日にShadowSwapでフェアローンチした。

これらは発行者側の表明です。特に「開発者保有なし」「すべてコミュニティ所有」「完全なDAO運営」は、現在の全保有者、運営実態、意思決定手続を公式サイトだけで確認できるものではありません。

2022年12月公開のホワイトペーパーには、初期供給の一部を焼却し、残りを流動性へ使う計画、参加者が任意でCOREステーキング報酬の一部を買い戻しへ回す構想、NFTや社会貢献などのロードマップが記載されています。これは初期計画を示す歴史資料であり、現在も自動実行または継続していることの証拠ではありません。

コントラクトで確認できたこと

複数の経路で一致したLCOREのコントラクトアドレスは次のとおりです。

0xf1706c93319bba76c0c7736c01067c2cb72d8c4b

LiteCORE DAO公式サイト、公式ホワイトペーパー、Core Scan、ShadowSwapのトークン選択画面、確認できたWCORE/LCOREプールで同じアドレスを照合しました。

Core公式RPCへの読み取り専用照会では、次を確認しました。

  • トークン名: LiteCORE
  • シンボル: LCORE
  • decimals: 18
  • totalSupply: 210,000,000,000 LCORE
  • 標準的なERC-20の送金・承認機能
  • owner()transferOwnership()renounceOwnership()

Core Scanではコントラクトソースが検証・公開されておらず、「Verify and Publish」が表示されます。実行時バイトコードには標準的なERC-20とOwnableの関数を確認できましたが、これは第三者監査ではありません。

owner・mint・tax・upgrade

2026年8月3日のowner()はゼロアドレスではなく、Core Scanが表示するコントラクト作成者と同じEOAでした。したがって、公式サイトの「No Owner」は現在のowner()の値とは一致しません。

確認した実行時バイトコードでは、外部から呼び出せるmint、burn、pause、blacklist、transfer fee、taxの関数は見つかりませんでした。一般的なEIP-1967のimplementation、admin、beaconスロットは空で、プロキシとして動作している兆候も確認できませんでした。

一方、ソースコードは未検証です。関数が見つからないことを「安全」「将来も変更不能」と読み替えず、コントラクトアドレスと実行時コードを利用時に再確認してください。

供給とburn

コントラクトのtotalSupplyは210,000,000,000 LCOREです。一般にburn addressとして使われるアドレスへLCOREが送られていることも確認できましたが、このコントラクトには呼び出し可能なburn関数がなく、totalSupply自体は減っていません。

そのため、「焼却」は供給量をコントラクト上で減らしたというより、秘密鍵を持たないとみなされるアドレスへ送った状態として区別する必要があります。送付の実行者、全履歴、今後の買い戻し・送付を現在の残高だけから判断することはできません。

「完全分散型」と断定できない理由

トークンの関数、owner、LPトークンの保有先は、分散性を考える材料の一部です。ただし、次は別に確認する必要があります。

  • Webサイト、X、Telegramを管理する主体。
  • DAOの提案・投票・実行手続と、LCOREがガバナンスに使われた記録。
  • 買い戻しやburnを実行する主体と資金。
  • 保有者の集中、流動性提供者、フロントエンドの管理。
  • DEXや情報サイトが停止・移行した場合の代替経路。

今回の確認では、LCOREの保有だけで実行できるオンチェーン投票機能や、自動買い戻し機能はLCOREコントラクトに確認できませんでした。ホワイトペーパー上のDAO・買い戻し構想と、コントラクトに実装された機能を混同しないことが重要です。

LPトークン焼却を確認できた範囲

LiteCORE DAO公式サイトからリンクされるGeckoTerminalの導線は、ShadowSwapのWCORE/LCOREプールを表示しました。プールのトークンはWCOREと、上記アドレスのLCOREで一致しています。

このプールはLPトークンを発行するAMMです。オンチェーンでLPトークンの一部がdead addressにあることを確認しましたが、dead address以外にもLP残高が存在します。そのため、少なくとも現在確認できたこのプールについて「LPトークンがすべて焼却済み」とは表現できません。

第三者のDEXデータサイトに登録されている別のWCORE/LCOREプールも、同じくLPトークンを発行するAMMでした。こちらもLPトークンの一部はdead addressにありましたが、dead address以外の保有が残っています。LPの状態はプールごとに異なるため、あるプールの確認結果を別のプールへ広げて解釈することはできません。

また、確認できたプールの状態から、将来作成されるプール、別DEXのプール、集中流動性ポジションまで永久にロックされるとは判断できません。LPの割合や保有先は変動するため、具体的な確認値は監査記録に残し、本文には固定掲載していません。

現在のDEX・流動性

LiteCORE DAO公式サイトはGlyphとShadowSwapを掲載していますが、旧Glyphアプリは現在Molten Financeへ転送されます。Moltenの現行V3 Poolsをコントラクトアドレスで検索した範囲では、LCOREプールを確認できませんでした。

一方、第三者のDEXデータサイトには、Molten Finance V2として分類された別のLCORE/WCOREプールも登録されています。このプールはShadowSwapのプールとは別のコントラクトで、オンチェーンではLPトークンが旧Glyph系の名称を持つ古いAMMのペアでした。ただし、現行のMolten公式サイトのSwapとV3 Poolsからこのプールへの導線を確認できず、現在の公式フロントエンドで継続提供されているプールかは確認できませんでした。

ShadowSwapの公式サイトは稼働しており、公式サイト掲載のURLからLCOREの名前、シンボル、コントラクトアドレスを表示できました。ただし、ShadowSwapはLCOREを「Unknown Source」と表示し、手動インポート前の注意を出します。ウォレットを接続せず、インポート、承認、見積もり、スワップは行っていません。

補助情報として確認したGeckoTerminalにはWCORE/LCOREプールが複数登録されていましたが、いずれも確認時の流動性と取引活動は非常に小さい状態でした。価格、流動性、出来高、取引回数は変動するため本文には固定しません。画面にペアが表示されても、希望数量を妥当なprice impactで売買できることや、売却経路が維持されることは保証されません。

コントラクトアドレスを確認する方法

同じ「LiteCORE」「LCORE」を名乗る別トークンを作成することは可能です。検索結果、広告、SNS投稿、Telegramの個別メッセージだけを根拠にしないでください。

  1. LiteCORE DAO公式サイトに掲載されたアドレスを確認する。
  2. Core Scanのaddressページとtokenページで同じアドレスを確認する。
  3. DEXのトークン選択画面とプールの両方でアドレスを照合する。
  4. コピーしたアドレスの先頭と末尾だけでなく、全体が一致しているか確認する。

アドレスが正しくても、コントラクト、流動性、価格、フロントエンド、ルーター、承認先の安全を一括して保証するものではありません。

取引前に確認する項目

  • DEXのドメインと、表示されるネットワークがCore Mainnetか。
  • LCOREと相手資産のコントラクトアドレス、プールアドレス、ルーターアドレス。
  • 流動性、直近の取引、price impact、スリッページ、最小受取量、ルート。
  • トークン承認の対象、数量、期限。不要な無制限承認を残していないか。
  • 売却側の見積もりも取得でき、往復の経路が成立するか。
  • ウォレットが表示する署名・取引内容とガス代。

「少額なら安全」とは限りません。悪意ある承認や署名は金額に関係なく別の資産へ影響する可能性があります。

主なリスク

  • 流動性不足、価格変動、price impact、売却困難。
  • 古いGlyph導線、DEXの停止・移行、フロントエンドやルーターへの依存。
  • 同名トークン、偽プール、偽サイト、コントラクトアドレスの入力ミス。
  • トークン承認、無制限承認、悪意あるコントラクト、署名内容の見落とし。
  • LP提供者や主要保有者への集中。全保有者の現在の集中度は今回確定できていません。
  • WebサイトやSNSの管理、DAO意思決定、コミュニティ活動の実態をオンチェーンだけで確認できないこと。
  • Telegramの個別メッセージ、偽サポート、偽エアドロップ、ウォレット接続要求。
  • 買い戻しやburnの構想が実行されない、または継続しない可能性。
  • LPトークンの一部がdead addressにあっても、現在と将来の全流動性を保証しないこと。

まとめ

LCOREは、Coreチェーン上のERC-20としてコントラクト、名前、シンボル、decimals、総供給量を確認できます。一方、公式サイトの「No Owner」は現在のowner()と一致せず、確認できたプールはいずれもLPトークンの全量がdead addressにある状態ではありません。

LiteCORE DAOの分散性、開発者保有、DAO運営、買い戻し、全プールの永続的な流動性は、公式の自己申告や1つのコントラクトだけでは結論付けられません。利用を検討する場合は、コントラクト、プール、売買見積もり、承認先をその都度確認し、価格や換金性が保証されないことを前提に判断してください。

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